ブログ訪問ありがとうございます。スパイス香子です。
ネパール人の夫と結婚してスパイス料理づけの毎日を送るようになって、体調が安定してきたことからスパイスの健康効果をまとめてご紹介しています!
最近「クミンがダイエットに効く」と耳にすることがありますが、減量効果が期待できるスパイスは他にも沢山あります。この記事ではクミンを含む8つのダイエットに効くことが実験結果として報告されているスパイスをご紹介しています!わたしは若いころから大食漢ですが、スパイス料理を日常的に摂るようになったこの5年体重は増えていません(その間に50歳になりました)。もしかしてスパイスのおかげかもしれません。
クミン
カレーを連想させる強いエスニックな香り。カレーだけでなくメキシコ料理やアフリカ料理などにも使われます。いわゆる”エスニック料理”だけじゃなくて、ミートソースにちょっと入れたり、チーズと合わせても、一味違う雰囲気になります。
クミンはさまざまな健康効果があります。伝統医療では胃腸薬として消化を促す目的で使われたり、鉄分が豊富なことから貧血に、また、ストレス軽減効果などもあります。
それに加えて、体重を減らす効果もあるんです。
小規模な実験ですが、クミン3gといっしょにヨーグルトを1日2回、3カ月間取ったところ体脂肪が減ったことが報告されていますし、他の実験でも体重が減ったという報告が!
他の健康作用とともに、ダイエットもできちゃうなんて一石二鳥!いえ、一石六鳥くらいです!
クミンはとても使い勝手の良いスパイスです。ホールのクミンシードを乾煎りすると華やかな香り(シソみたい?)になります。それをお酢に入れて浅漬けにするだけでもよいですし、ケチャップに加えてもいつもと違うエスニックな調味料に。
ショウガ
ショウガはカラダを温めるスーパーフードとして近年大注目ですよね。
活用度も高く、日常に取り入れやすいスパイス。
そんなショウガ、実は体重を落とす効果もあります。
動物、人間それぞれによる実験で、体重が減ったと報告されているものがあります。特に人間の、糖尿病の人たちでは腰回りのサイズがダウンしたという報告も。
糖尿病との関係は動物実験での方が多く出ているようです。
なお動物を使った実験では、ショウガ汁を継続的に摂取させたラットで、高脂肪のエサを食べていたとしても、体重が減ったことが確認されているものもあります。
ターメリック
ターメリックもクミンと同じく、カレーに欠かせないスパイスですが、日本ではウコンとしての方が有名ですね。
ウコンは、肝臓によいと言うイメージが強く打ち出されてしまってますが、「自然の抗生物質」と呼ばれるほどの健康効果を持っています。黄色成分はクルクミンという成分で、これが多くの健康効果を持っています。
それまで減量が難しかった44人の被験者に、30日間にわたって1日2回、800㎎のクルクミンを、ブラックペッパーの辛みのもとになっている成分ピぺリン8㎎と一緒に摂ってもらったところ、明らかに体重が減ったことが確認されました。
他の実験でもクルクミンが代謝を促したことで、体重や腹囲を減らしたことが報告されています。
ターメリックはもちろんスパイスカレーに使うこともできますが、焼きそばやチャーハンなどにちょっと加えるだけで、いつもの味がエスニックに変身します!または「ゴールデンラテ」と呼ばれ、セレブも愛飲するというターメリックを使ったラテを日常的に摂るのもおススメです。レシピなどはこちらの記事ご覧ください!
ブラックペッパー(黒コショウ)
黒コショウはどこの台所にもある一般的なスパイスの代表ですよね。
黒コショウのピぺリンという成分は、ツンとした香りのもとですが、これが体重を落とす効果があると考えられます。
あるラットを使った実験では、高脂質エサを与えつつラット、ピぺリンを与えたところ、体重が減ったことが確認されてます。他にも試験管内実験で脂肪細胞の形成を抑えたという結果も報告されてます。
人間での検証はまだまだ必要なところではありますが、期待ができますね。
シナモン
シナモンもブラックペッパーに次いで、台所にお持ちの方も多いのではないかと思います。焼き菓子やパンなどに使われるのでとても身近ですよね。
シナモンもダイエットに効果が期待できます。
まず、シナモンは甘い味を強める効果があります。これは砂糖を使うお菓子作りなどで功を奏します。砂糖を少し減らしてもシナモンのおかげで甘く感じるんです。
例えばコーヒーに砂糖を入れるのをやめ、シナモンスティックでコーヒーを2、3回かき回せば、砂糖を入れなくても甘い香りが立ちますよ。
そしてもう一つの方法。シナモンは代謝を促進します。
シナモンが糖代謝を改善する効果を持つことは、それまでも試験管内実験で確かめられていましたが、2003年には糖尿病患者でも効果が報告されました。
1日1〜6gのシナモンを40日間摂取した2型糖尿病の人が、血糖値や中性脂肪値が2〜3割、総コレステロール値が1〜2割下がったのそうです。
こうした効果から、シナモンがダイエットの助けとなることが考えられます。
シナモンは甘いお菓子作りだけでなく、料理に使うこともできます。肉の臭み消しにも活躍するし豚肉などを煮込むときにも向ていますよ。
カルダモン
カルダモンは「香りの王様」と呼ばれるフローラルで高貴な香りの持ち主です。最近はやりのチャイにも使われていて、乳製品と相性が良いスパイス。インドやネパールのカレーにもよく使われます。
香りだ良いだけでなく、胃もたれを防ぐ胆汁酸の分泌を促進するとも言われてます。その上、代謝も上がりますのでダイエットに向いているスパイスと言えます。
また動物を使った実験ですが、カルダモンパウダーが肥満気味のラットの腰回りの脂肪を落としたことが報告されています。
ただカルダモンのダイエット効果は、限られた範囲での実験結果しかないため、人間によるさらなる実験が期待されるところです。
カルダモンは利用範囲がとても広いんですよ。コーヒーが好きな人は、お湯にカルダモンを入れて沸かしたお湯でコーヒーを淹れるとアラブ風のコーヒーが楽しめます。他にもいろいろなレシピがあります。
参考)NBCI
フェンネル
フェンネルはクミンに似た形をしたスパイスです。魚と相性が良いハーブのような爽やかな香りと甘みを持ちます。
そんなフェンネルシードは、食欲を抑えると言われています。ある研究では被験者を2つのグループに分け、フェンネルシードティーと偽薬を昼食の前に摂ってもらったところ、フェンネルシードのグループでは明らかに空腹感が減退し、カロリー摂取も少なかったそうです。
これはアネトールというフェンネルの甘い香り成分によるものと考えらえていますが、フェンネルのサプリメントを使っ別の実験では、こうした結果は得られなかったそうで、更なる実験が必要です。
フェンネルはハーブのような爽やかな香りで、臭いを抑えてくれるので肉料理や魚料理に向いています。
効能を手短に摂りたければ、フェンネルティーもおススメです。
フェヌグリーク
フェヌグリークは、インドやその周辺国ではとても身近なスパイスのひとつで、料理にコクを出すので、野菜料理によく使われます。香は甘くメープルシロップの香りづけに使われます。乳化作用もあるので、カレーに使うとスープを少しネットリしてくれ、上手に使うととても活用しがいのあるスパイスです。
そんなフェヌグリークは食欲を抑え、結果、体重を落とすことに成功したという実験結果の報告はいくつもあり、ダイエットに効果が期待できます。
例えば18人が参加した実験では、毎日フェヌグリークの食物繊維を毎日8g摂取した被験者は、満腹感が増し、空腹感を感じることが抑えられたそうです。
フェヌグリークはスパイスカレーにも使えますが、シンプルにテンパリングに使えば淡泊な野菜炒めにリッチな旨味を加えることができます。フェヌグリークの気軽な使い方などはこちらの記事をご覧ください!