ご訪問ありがとうございます。ネパール人の夫と暮らす香子です。スパイスを日常的に摂るようになって料理の幅が広がっただけでなく、健康度も上がったわたしからいろいろなスパイスのことご紹介させていただいています。
こちらの記事では「魚のハーブ」として有名なフェンネルの種子フェンネルシードのご紹介をしています。シードは魚料理にも使えるしピクルス汁や、なんと焼き菓子にも幅広く活躍します。見た目が似ているクミンシードに似ていますが香りはずっと甘くて爽やか。
常備するホールタイプ(原形)をおススメします。なぜなら!自分で焙煎して作るパウダーは香りがよいのです。他、簡単な使い方などもご紹介します。
科名 | セリ科 |
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原産地 | 地中海沿岸 |
利用部位 | 種子、葉茎 |
別名 | 茴香(ウイキョウ)、小茴香 |
用途 | 臭みけし、甘い香りづけ |
相性のよいスパイス | マスタード、クミン、シナモン、ペパー |
フェンネルの代替 | アニス、リコリス、キャラウェイ |
香りの特徴
フェンネルシードは、ほぼ甘い芳香だけを持つ珍しいスパイスです。
甘い香りの元は50~60%を占めるアネトールによるもので、アニスやスターアニス(八角)も持つ成分です。甘い香りによって、ハーブのような感じで料理を欧州風に仕上げてくれますし、デザートや菓子にも活用できます。
パウダータイプかホールタイプか?
フェンネルシードはパウダータイプととホールタイプが流通していますが、常備するならホールタイプがおススメです。
100均などのすり鉢で自分でパウダー状にすることも簡単にできるので、パウダーが必要なときは自家製で問題なしです。
植物や形の特徴
ヨーロッパで愛されてきた地中海沿岸を原産地とするセリ科の植物で、黄色い花をつけるフワフワとした花の種子がスパイスとして使われます。
スイートフェンネル、フローレンスフェンネル、ブロンズフェンネルなどと多くの品種がありますが、種子がスパイスとして使われるのはスイートフェンネルだけです。
種子はクミンにも似た細長い形状ですが、もっと大きくて薄い緑色をしています。筋がくっきりと入っています。
フェンネルシードの効能
フェンネルは伝統的にはしゃっくり、気管支けいれん、ガス、胃腸の動きを改善するとして伝統医療で使われてきました。漢方でもウイキョウ(茴香)と呼ばれる生薬です。鎮痛効果から生理痛にも良いとされます。
アネトールという香りの成分が抗炎症作用をもっていることから抗ガン作用も期待されています。
他いろいろと効果が期待されますよ。食欲を抑えたりコレストロール値を抑える効果からして上手にダイエットに取り入れたいスパイスだと思います!
- 代謝促進による消化器疾患の改善
- 食欲の抑制
- 植物繊維が豊富でコレストロール値を調整
- 脳機能の改善
- 母乳の促進
- 口臭の予防
気軽においしく!フェンネルシードの使い方
フェンネルシードの爽やかで甘い香りはインド料理やアジア料理、中東料理だけでなく、ビスケットやキャンディー、リキュールなどにも使われますが、こちらでは気軽に使う方法をご紹介します。苦味などがないのでついつい使いすぎると、甘さが際立つことがあるので気を付けてい使いましょう。
食後に噛む
レシピではないのですが、一番気軽にフェンネルシードを使う方法としてはこれが一番簡単!
食後に噛むと口臭を抑えてくれ、消化も促してくれます。
ハーブティーとして(ファンネルウォーター)
お湯で煎じると、まるで甘い緑茶のようなスパイスティーができます。消化を促すので食後のお茶におススメです。
フェンネルシードは香りが強く出やすいので量を調整しながら使ってください。
ピクルスの香りづけにホールシード
余った野菜を切ってつけるだけで簡単ピクルス。
そのピクルスの汁にフェンネルシードを使ってみましょう!
脂の乗った魚グリルに自家製パウダー
フェンネルの葉が「魚のハーブ」と言われるようにシードも魚料理によく使われます。サーモンやサバと特に相性が良く、魚独特の脂臭さを甘い香りで抑えてくれます。
乾煎りしたフェンネルシードをすり鉢で粗くすって、粗挽きコショウと一緒に魚の切り身に振ってこんがりグリルするだけでオシャレな魚グリルになります。
牛肉や豚肉のひき肉料理に自家製パウダー
ミートボールを作るときなどに、塩と一緒にパウダーにしたものを練りこみ、臭いけしをします。
パウダーに擦ればまんべんなく肉にスパイスを混ぜることができますね。
魚を使ったスパイスカレーに
フェンネルは葉っぱだけでなくシードも魚に合います。スパイスカレーに使うと、魚の臭みを抑えつつ、どこかにハーブの香りのする美味しいカレーになります。
パスタ料理に
オイルでテンパリングして
パスタソースを作るときにニンニクや松の実などをオリーブ油で炒めるときにフェンネルシードも入れて使います。
調理法は普段と同じ。
~簡単オイルサーディンパスタ~
ニンニク、松の実、フェンネルシードを加熱したオリーブ油に入れてニンニクの香りが立ってきたら、オイルサーディン、白ワイン、パスタの茹で汁を入れて煮立てます。
茹でたパスタを入れてソースを絡ませ、フェンネルの葉っぱもあれば最後の仕上げに加えてさっと炒めれば色合いも美しくなります!
仕上げ段階にも使えます。
乾煎りしてすったフェンネルシードを黒コショウと一緒に、パスタに振りかけてみてください。爽やかな芳香が楽しめますよ!
焼き菓子やパンに
クッキーやパイを作る生地にパウダーやホールを入れて、いつもと少し違う香りでおいしく仕上げます。
あとがき
いかがでしたか? フェンネルシードはハーブのような爽やかさを持ったスパイス。ザ・エスニック!ではない風味をつけることができますので、料理の幅を広げてくれると思います。
それでは、また!