スパイス一覧

【シナモン/カシア】特徴や使い方、

セチュコです。シナモンについてご紹介しています。

シナモンは甘い香りがおなじみです。実は香水にも使われる香料であり、食品香料や医薬品、加工食品などありとあらゆる製品で活用されるシナモン。世界最古のスパイスの一つであり、薬としての歴史もあります。また、血流を促す健康効果もあり、おいしくも健康によいスパイスなのです。

 

科名 クスノキ科
原産地 シナモンは、スリランカ(セイロン)など熱帯アジア
カシアは、インドネシアや中国など
利用部位 樹皮
別名 桂皮、肉桂、カシア、ニッキ、ダルチニ
用途 香りづけ

 

特徴

甘くエキゾチックな香りは香水にも

シナモンというと食品というイメージがあると思いますが、そのエキゾチックでホットな香りは、多くの香水にも使われています。例えば、「ワンミリオン」とか。

実は「シナモン」と一言で言っても、種類はたくさんあります。代表的なのは二つ。「シナモン(セイロンシナモン)」と「カシア」。

セイロンシナモンは、繊細で上品でさわやか香りを持ち”true cinamon”とも呼ばれ、カシアは濃厚な香りです。カシアはシナモンに比べると繊細さに欠け、少し安価。

流通している中では、いずれも「シナモン」とされていて、明確な分けはありません。

 

シナモンは高温多湿を好む、月桂樹に似た10~20mの高さまで成長する常緑樹の幹や枝のです。樹皮を発酵させて一番外側のコルク質を削り取って乾燥させて作られます。

実は葉からも樹皮とは異なる香りの精油が取れ、香料として使われます。葉っぱからとれる樹皮はクローブの香りのオイノゲールを含んでいてスパイシーですが、樹皮はシナムアルデヒドを20~30%も含んでおり、独特なさわやかな甘い香りが強いです。

 

歴史~最古のスパイス

シナモンは最古のスパイスの一つで、古代ギリシャの詩や旧約聖書にも登場しています。古代エジプトでは紀元前2,000年頃にスパイスが入手できるようになってから、アニスやクミンの代わりにミイラの防腐剤として使われました。

 

もともとアジアに生息していましたが、シルクロードや「香料の道」を経由してヨーロッパに伝来したと考えられます。

甘い香りは古代から愛情を示すものとされて、王族や貴族の間でシナモンは最上級の贈り物とされてました。商人たちが出どころを隠していたため、15~16世紀の大航海時代には、探検家たちが最初に探し求めたスパイスの一つでした。

日本には中国から8世紀頃渡来していたと考えられています。正倉院に生薬として保管されています。京都の八つ橋など伝統の和菓子にも使われたり、お菓子に使われてるようになりました。

【シナモン効能】強力な抗酸化・抗炎症・抗菌性で風邪予防から血糖値改善まで!甘くエキゾチックな香りのシナモン。カプチーノやドーナツなどにふり掛けられて、かなり身近なスパイスの一つ。さまざまな健康効果が期待できるこのスパイスは、古来から生薬として利用されてきています。特に最近では、血管の健康に効果があることが言われていますが、それ以外にも中高年にうれしい効能が期待できます。日常使いしていきたいスパイスの一つです。...

 

形状

ホールタイプはスティック状です。樹木の皮って感じですよね。


インドやマレーシアが原産でスリランカ産の「セイロンシナモン」は樹皮が薄く繊細。「カシア」は身が集めで下の写真のものになります。パウダースパイスでは、カシアの方が少し色が濃くなります。

葉っぱは「インディアンベイリーフ」と呼ばれています。インド文化圏では、シナモンの葉っぱはベイリーフのように利用されることがあります。

 

使い方のコツ・お料理例

シナモンを簡単に取り入れるなら、ドリンクに混ぜるのがおススメです。シナモンは中国の「五香粉」やインドの「ガラムマサラ」に使われまています。また、加熱に強いので、スティックは煮立てる料理に使うことができます。

 

簡単に取り入れるのはドリンク

シナモンは油溶性のため、シナモンパウダーを使うときは例えば牛乳など脂質のあるドリンクがおススメです。砂糖を入れなくてもシナモンの香りで甘みが出るので、砂糖を抑えることもできます。

【レシピ】ぐっすり寝てアンチエイジング!シナモンドリンク5選シナモンはとても身近なスパイスの一つのうえ、健康効果が沢山あります。なかでも最近は美肌やカラダ全体の若さを保つためには防ぐべき血管のゴー...

 

甘い料理と相性抜群

シナモンはなんといっても砂糖との相性がバツグン。砂糖をたくさん使ってるケーキ、クッキー、プリンなどに使うと、甘い風味を盛り上げます。生地に混ぜ込んだり、仕上げに振ったりして使います。

 

フルーツの香りとの相性も良く、コンポートやフルーツタルトにも使われます。ナシやリンゴとは非常に相性が良いことが知られていて、ジャムづくりに使えば、砂糖を少し抑えることができます。

 

最も簡単なレシピは、シナモン・シュガー。簡単に作れておいしい!応用の幅も広い!

 

肉料理の香りづけ/くさみ消し

モロッコのタジン鍋やイランの羊肉の料理に使われているようにシナモンは加熱に強いので、煮込む料理にも向いていおり、肉のくさみ消しに向いてます。


シナモンで下味につけることで、くさみを抑え、味に深みを出すことができます。豚の角煮やシチューにも。また、調理前に鶏肉にパウダータイプを振りかけると、くさみが抑えられます。

 

スパイス・カレーにも普通のカレーにも合う

インドでは(ネパールのスパイスカレーでは使わないですね)ホールタイプの皮片を、カレーのスタータースパイスとして油で加熱して使います。ネパールでも、ラムやマトンカレーではシナモンスティックをスターターに使う人もいるようです。
また、ガラムマサラのスパイスとしても、シナモンは定番です。

こちらのチキンカレーにちょっと加えると、重みのある味になりましたよ。

【本場レシピ】クリスピーチキンのグレイビーソースのカレー(40分)ネパールの定番、チキンカレーです。クリスピーに仕上げるチキンと濃厚グレイビーソースが絶妙なコンビネーション。ちょっと時間はかかるけど、作る価値アリ!です。...

 

日本の普通のカレーに加えても隠し味となり、すこし重い感じになりますので、特に秋や冬にカレーを作る際におススメです。

 

あとがき

ほぼ、毎朝食べてるシナモンシュガートースト。朝から柔らかい甘い香りに包まれて幸せ‥です。ベースにバターではなくてクリームチーズを塗るのが、最近のマイブームです。

それでは、また!