ネパール人の夫と暮らす香子です。ご訪問ありがとうございます!
母国を離れて日本で暮らす夫のためにスパイス料理を勉強し始め、今ではスパイスを使わない日がない毎日です。スパイスは使ってみると料理の幅を広げてくれるだけでなく、なんだか健康度も上がりました。そこでスパイス健康効果や使い方やレシピをご紹介してます。
この記事では、わたしが個人的に一番好きなスパイス「フェヌグリーク」の使い方のコツをご紹介しています。フェヌグリークはブラウンシュガーとか綿あめみたいな香り、バターみたいな香りも持つ温かみのある香りが特徴。しかも、中高年(特に男性)にうれしい健康効果も、料理の味にコクを出してくれます。
でも一方で苦味があります。これが結構本当に苦いんですよ。そこで、上手に苦味を抑える方法、苦くなっちゃったときの対策などをご紹介しtます。
フェヌグリークって?
フェヌグリークの持つ甘い香りは、ソトロンという成分によるもので、低温だとメープルシロップやカラメル、高温だとカレーの風味に変身する芳香化合物です。またこの香りは熟成香なので、お料理にコクを出します。
ポルトガルのマデラ酒など熟成酒は熟成の最後の段階でソトロンが生成されるので、フェヌグリークはカレーによく合うそうです。
一方苦味は、カリオフィレンという成分によるもので、これもメープルシロップにも含まれるものですが、クローブに含まれる香成分でウッディな香りにつながります。
また、ピラジンという成分によって香ばしい香りも持っています。この成分はある実験では130度以上で加熱することで増えて、フェヌグリーク独特の香ばしさが際立つようになるとのことです。
乾煎り(焙煎/ロースト)する
フェヌグリークをゆっくり乾煎りします。こうすると香ばしいナッツのような厚みのある香りが出てきて、苦味が抑えられます。
油を引かずにフライパンに入れて弱火でゆっくり加熱します。ときどき木べらなどでかき混ぜるか揺らしながら、全体に火がいきわたるようにします。色がこの写真のように濃いブラウンになり、甘い香りがしてきたらOK!
こうしてローストしたフェヌグリークを、他の香りの強いクミンとかコリアンダーと合わせて使えば、苦味はほとんど感じません。
つぶして粉状にしたい場合は、乾煎りして香りを引き出して、粗熱を取ってからすり鉢やミルなどでつぶします。
油で真っ黒になるまで加熱する(テンパリング)
フェヌグリークは、スタータースパイスとしてよく利用されます。
オイルでゆっくりと加熱して濃いきつね色(ほとんど真っ黒!)になるまで炒ります。こうすると苦味はほとんどなくなり、料理に深みを加えてくれます。
焦げてても、香ばしいアロマ止まりなのでご心配なく!
ただし、使い過ぎは禁物。
どのスパイスでもそうですが、慣れるまではごく少量から使うべし。フェヌグリークは適量使わないと、苦味が引き立ってしまいます。
苦くなったフェヌグリーク料理はどうする?
それでも、苦味が残ってしまったらどうしたらよいんでしょう?いくつか方法がありますがまずは‥‥‥
具材を増やして薄める
フェヌグリークに関わらず、スパイスを使いすぎると薬臭くなったりします。そんな時にも、この方法が使えます。
全体の量が増えてしまうのですが、それは料理の半分の量をフェヌグリークを使わずに作って、苦味が出てしまっている分に合わせます。
材料を増やして薄めるイメージです。
クリームでマスキングする
クリーミーな食材にはマスキング効果があります。
例えばココナッツミルクや生クリーム、ヨーグルトなどを少しずつ加えて味を見てってください。
ただし、クリーム系の食材は、スパイス全体の風味を抑えると思うので、そこは少し調整が必要です。
砂糖で中和する
フェヌグリークの苦みが強く感じるなら、甘味のある調味料を加えて中和することも手です。
このときは他の風味を加えないように甘みだけがあるものを使うのがポイント!
砂糖、ハチミツがおススメです。
あとがき
いかがでしたか?フェヌグリークは育毛効果があったり、精力強化などいろいろうれしい健康効果があります。苦味を上手に抑えて、おいしく食べましょう!
それでは、また!