スパイス別健康効果

【シナモン効能】強力な抗酸化・抗炎症・抗菌性で風邪予防から血糖値改善まで!

ブログご訪問ありがとうございます。スパイス香子です。ネパール人の夫と結婚して以来スパイスを使わない日がない生活を送るわたしからスパイス情報をお届けしております。

甘くエキゾチックな香りのシナモン。カプチーノやドーナツなどにふり掛けられて、かなり身近なスパイスの一つ。さまざまな健康効果が期待できるこのスパイスは、古来から生薬として利用されてきています。特に最近では、血管の健康に効果があることが言われていますが、それ以外にも中高年にうれしい効能が期待できます。日常使いしていきたいスパイスの一つです。

伝承医学では血行促進の薬

漢方薬では桂皮(肉桂)と呼ばれます。

カラダを内側から温める働きがあり、血行を良くして発汗を助けます。そこから風邪や腹痛や月経痛など冷えからくる痛みに良いとされます。また、温めることから代謝を助ける作用も言われます。

アーユルヴェーダでも血行促進、消化力を高める健胃薬、神経を落ち着かせるなどの効能があるとされています。

香子
香子
体温を上げて代謝を助けることからダイエットに良いとも言われますね

 

強力な抗酸化・抗炎症・抗菌作用

多くのスパイスが抗酸化成分を含みますが、シナモンの抗酸化成分は強力と言われています。ニンニクなど「スーパーフード」といわれるスパイスやハーブ26種の抗酸化作用を比較した調査では、その抗酸化作用が上位に位置していることが分かりました。

細胞のダメージを修復する抗炎症作用は、健康維持にとても重要。シナモンには抗炎症作用も認められています。悪い菌の成長を抑制し、よい菌の成長を促して、わたしたちの健康維持に役立ってくれるそうです。

シナモンで口腔の健康や風邪症状の改善

抗菌性によって虫歯や口臭を防ぐと言う研究結果もありますし、シナモンのエッセンシャルオイルがいくつかの病原菌を減らしたという研究結果もあり、風邪のときなどにも効果が期待できます。

参考)BBC Good Food The New York Times Yahoo Japanニュース

 

シナモンで美肌に!

フリーラジカル(活性酸素)って聞いたことありますよね。これ実は美肌の大敵!細胞膜を酸化して劣化させてしまい、くすみやニキビの原因になります。コラーゲンを傷つけてたるみやシワなどの原因にも!

これにシナモンが効くかもしれません。というのは、いくつかの実験でシナモンによる美肌効果が報告されています。

シナモン精油がコラーゲンの生成を促したことが確認されたり、シナモン精油(それ以外にターメリック、アロエ、リリコ巣など抗酸化作用のあるスパイスとハーブを含有)を含むクリームが肌の弾性や水分量、肌のたるみを改善したことが確認されています。

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シナモンのシンナムアルデヒドがコラーゲンの生成を促し、シナモンの抗酸化作用によってフリーラジカルによってコラーゲンが劣化されるのを防いでくれると考えられています。

例えば、シナモンをヨーグルトに混ぜたフェイシャルパックはホームレメディとして一般的でニキビに良いと言われます。

ネズリー
ネズリー
ただし、この効果の科学的検証はまだ限られたものではあります。シナモンを直接肌に塗布すると肌荒れを起こす場合もありますので注意しながらお試しくださいね。

 

【レシピ】ターメリックと乳製品でできる食べてもOK!美肌パック3選ネパール人の夫と暮らす香子です。スパイスを日常的に摂るようになって料理の幅が広がっただけでなく、健康度も上がりました。その経験からスパイ...

 

シナモンで血糖値・コレストロール値の改善

シナモンは糖尿病や心臓系疾患、高血糖、高コレストロール血症を生じるリスクファクターが10~30%低下するという調査結果があり、2型の糖尿病は血糖を下げる効果が期待されています。

シナモンで血糖値・中性脂肪の改善

シナモン摂取で血糖値と中性脂肪の値が改善したという研究結果がいくつかあり「糖尿病にシナモンがよい」というのは、たびたび言われます。特に2型の糖尿病に良いと言われてます。

ネパール人夫ラム
ネパール人夫ラム
2型の糖尿病のヒトは、小さじ半分程度(1g)を毎日摂取することで、血糖を下げる効果が期待できるそうです。

この効果は、善玉コレストロールは維持しながらも、悪玉コレストロールを下げる作用にもつながることが、動物を使った実験で分かっています。

シナモンが糖代謝を改善する効果を持つことは、それまでも試験管内実験で確かめられていましたが、2003年には糖尿病患者でも効果が報告されました。

1日1〜6gのシナモンを40日間摂取した2型糖尿病の人が、血糖値や中性脂肪値が2〜3割、総コレステロール値が1〜2割下がったのそうです。
このときシナモンの服用量を1日1g、3g、6gの3段階に設定しているが、服用した量と効果とには関係がなかったことから、もっと少ない量でも期待できるかもしれません。その後もシナモンが血糖値を低下させると言う報告が報告された試験があるようですが、ヘモグロビンHbA1C値にはあまり影響しないことが示唆されされています

香子
香子
ヘモグロビンは血中の糖と結びつきやすく、とくにブドウ糖と結びついたものがHbA1cと呼ば、この数値によって糖尿病のリスクが判別されるそうです。

健康なヒトで行われた試験では、血糖スパイクを抑えたという報告があります。

ただ、これに関しては医学的なエビデンスとしては限定的なものという段階ですので薬としてシナモンを扱うことはキケンです。あくまでも「補助的な効果に期待」ということでご理解くださいね!

参考)PubMed PubMed 日経メディカル CNN health Cochrane

 

シナモンでインシュリンの働き改善

インシュリンは代謝制御に重要なホルモンの一つ。

シナモンのうれしい効果の一つが、このインシュリンの制御。ある実験ではインスリン抵抗性を抑制する作用があることが分かっています。

シナモンで糖分摂取の抑制

シナモンの甘い香りは、砂糖使用量を抑える二次的な効果を持っています。

これも血糖値を下げる効果につながりますね。砂糖を入れるのをやめてシナモンスティックでコーヒーを2、3回かき回せば、砂糖を入れなくても甘い香りが立ちますしね!

 

シナモンで脳の病気への期待

アルツハイマーやパーキンソン病は、神経変性の病気ですが、なんとシナモンの成分の中に、アルツハイマーを引き起こす原因を留める作用が確認されています。

パーキンソンについても、シナモンの神経を保護する作用に効果が期待される実験結果があります。
ただし、こちらもエビデンスというには弱いようで、さらなる研究が期待されるところです。

 

シナモンで血管若返り!

そしてそして、近年注目されているのがこの効果。

ボリュームがあるので別の記事にまとめました!

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シナモンは過剰摂取しないこと!

美味しくていいことたくさんのシナモンですが、1日小さじ1未満に抑えることが肝心です。多量に摂れば長期的、短期的にもリスクを伴います。特に肝臓に影響があることがわかっています。

詳しくはこちらご覧ください。

シナモンの過剰摂取で副作用!サプリも注意してブログご訪問ありがとうございます。スパイス香子です。ネパール人の夫と結婚して以来スパイスを使わない日がない生活を送るわたしからスパイス情...

 

あとがき

シナモンの効能、思ったより沢山あったのではないでしょうか?スパイスカレーを作るときにも使えます。使うと重みのある味わいになります。

甘いものだけでなく料理にも使えるシナモンの効能、日常的に利用していきたいものです。

それでは、また!