甘くエキゾチックな香りのシナモン。カプチーノやドーナツなどにふり掛けられて、かなり身近なスパイスの一つ。
このシナモンがについて最近、ある働きが注目されています。それは毛細血管を若く保つ作用です。毛細血管が若いと大事な栄養素がカラダに十分にいきわたるので、新陳代謝が活発になります。その結果、見た目も若々しく、特に肌がきれいなヒトには毛細血管が若いことが多いようです。
当記事では、毛細血管の老化とシナモンがどのように若さを保つのかをまとめました。
プリプリお肌に大切な毛細血管
毛細血管はその名の通り細い血管。実際、毛髪の1/10とめちゃくちゃ細いので静脈や動脈に比べると微々たる存在のよう気もします。でも、見くびることなかれ!血管の99%は毛細血管で、実は健康に大事な存在です。
その仕組みですが、実は毛細血管には隙間があって、その隙間から血液成分が漏れ出すことで周りの細胞に酵素や栄養が届くというもの。毛細血管が供給してくれる栄養を受け取って、お肌に大事なコラーゲンも増えると考えらえています。なので、健康な毛細血管はきれいで弾力のあるお肌には重要な存在なんです。
毛細血管のゴースト化
ところが、残念ながら一般に40代くらいから新陳代謝が低下して、毛細血管の老化も始まります。そして、その老化スピードは45歳から加速するそうです。
「毛細血管の老化」は具体的には、血管が曲がったり消えかかることで、”血管ゴースト化”と呼ばれています。
ゴースト化の原因
ゴースト化の原因の大きな一つは加齢。ある調査では毛細血管の量は、60代や70代では20代の60%にも満たないそうです。
ただし、衰え方には個人差があります。
20代でもゴースト化が始まっている人もいます。ゴースト化の要因は、加齢もありますが、食生活や運動といった生活習慣もあるからだそうです。
…どのくらいゴースト化が進んでいるか心配になりますね。次の項目が多く当てはまる人はゴースト化が進んでいると考えられるそうですよ。
《毛細血管年齢のチェックリスト》
- シミや小ジワが増えた
- 目の下にクマができる
- 白髪が増えてきた
- 寝ても疲れが取れない
- 顔や足がむくみやすい
- 目が疲れやすい
- 体が冷えてつらい
- 爪が割れやすい
(引用:マイナビニュース)
ゴースト化の防止・ダメージを受けた血管の復活
チェックリスト、いかがでしたか?当てはまるものが沢山あった方、落ち込むことなかれ。ゴースト化した血管は回復(新生)することができるそうですよ。
もちろん、生活習慣を修正して予防を心がけることも大事。
予防と回復のキーは、毛細血管の内皮細胞の受容体受容体Tie2(タイツー)という物質。内皮細胞同士の接着させて血管を安定させる働きがあります。
Tie2が活性化されれば細胞同士を適切に結合してくれるというわけですが、Tie2は単独ではどうにもできないそうです。そこで必要になるのが、壁細胞側の分泌物Ang1(アンジオポエチン-1)。
Ang1はTie2受容体を介して血管構造を安定化し、血管を生まれ変わらせる作用の相反する作用を制御する役割を担っていますが、ゴースト化が進んだ血管では、Ang1の分泌が減るそうです。
このAng1の代替を補給してあげることで、Tie2を活性化するのが血管若返りのキーになります。
シナモンがAng1と同じ働きをする!
Ang1と同じはたらきをしてTie2を活性化することのできる物質は、一部の植物がもつことが調査によってわかっています。
その一つがシナモン!
シナモンの香り成分シンナムアルデヒドは、Tie2を活性化して、毛細血管を健康に保つだけでなく、傷ついた毛細血管を修復する作用があります。
これは見逃せない効能ですよね!ぜひ、シナモンでカラダ全体の若さを保ちたいですね。
あとがき
NHKの番組がおこなった調査では、20代や30代の若い世代でも毛細血管がゴースト化している人が少なくないことが分かったそうです。若いからと言って油断できませんね…
それでは、また!