【ターメリックの健康効果8つ】天然の抗生物質は糖尿病や高血圧予防だけでなくアルツハイマーやガンにも

今から4年後の2025年には、人口の10％以上が認知症やその予備軍になると言われる日本。そして2017年のインターネット調査では40代以上の70％近くが、物忘れを実感していると言います。

そこでおススメしたいスパイスがターメリック！ある調査によると、ターメリックが含むクルクミンという成分が脳の活動を活発にする可能性があることがわかっています。

ターメリックはショウガ科に属するウコンの地下茎から作られるスパイスですが、主に色みつけに使われます。その色の正体はポリフェノール化合物のクルクミノイド。クルクミンはターメリックに含まれるクルクミノイドの主成分で、このクルクミンがすばらしい効能をいろいろ持っています。なお、これらの効能はまだまだ科学的エビデンスに欠けるものもあり、研究は進行中のものが多いです。

【ターメリック（ウコン）】加熱で色鮮やかで薬臭さを飛ばす！カレー以外の使い方もブログ訪問ありがとうございます！スパイス香子です。ネパール人の夫と暮らすようになって毎日スパイス料理を食べる用になり、スパイスの魅力に取...

抗酸化・抗炎症作用
ダイエット
アルツハイマーや脳のアンチエイジング
肝臓機能改善→糖尿病、高血圧予防
鎮痛効果
歯周病にも
血管の健康からのカラダ全体
抗がん剤スパイス
ストレス抑制への期待
美肌
妊婦さんや手術前は要注意
あとがき

抗酸化・抗炎症作用

ターメリックには抗酸化作用や抗炎症作用がみとめられていて、免疫不全や関節症などを改善する示唆する結果が様々得られています。

ネパール人夫ラム

ネパールじゃ傷の手当てにターメリックを塗り込んだりする人もいるんですよ。

抗炎作用については関節リュウマチの患者を被検者とした実験で、朝の関節の硬直や腫れの改善などが改善した結果、水瘤の治療手術後の浮腫や痛みの軽減、眼の炎症に効果的だったと言う報告もあります。

ダイエット

ターメリックのクルクミンが減量作用があると考えられます。

試験管内の実験ですが、クルクミンが肥満による炎症を抑えたと言う報告もあります。

人間による実験でも、それまで減量が難しかった44人の被験者に、30日間にわたって1日2回、800㎎のクルクミンを、ブラックペッパーの辛みのもとになっている成分ピぺリン8㎎と一緒に摂ってもらったところ、明らかに体重が減ったことが確認されました。

他の実験でもクルクミンが代謝を促したことで、体重や腹囲を減らしたことが報告されています。

これらのことからクルクミンを含むターメリックにも体重を落とす効果が期待できますが、さらなる研究による検証が必要です。

アルツハイマーや脳のアンチエイジング

アルツハイマー病では、アミロイドβと呼ばれるペプチドが凝集物（オリゴマー）を形成し、脳に集積してアミロイド斑という沈着物を作る。炎症や酸化ダメージもアルツハイマー病の進行に伴っておこる。クルクミンは、ガラス容器内ではアミロイドβオリゴマーの形成を抑制することが知られている（Oregon State Univ)

オレゴン州立大学のクルクミン研究ではこのように述べられていて、さらには行動神経科学の分野の専門誌『Behavioural Brain Research』で紹介された動物を使った実験では、クルクミンがBDNFを高めることが分かったとあります。

香子

BDFは脳の活動を支える代表的な栄養分です。

『Behavioural Brain Research』で紹介された別の実験結果でも、アルツハイマーを引き起こす可能性がある要因を失くすことも分かっています。

50歳以上の被験者に1年半以上クルクミンのサプリメントを摂ってもらったところ、記憶力のテストの結果が改善したという小規模な実験もあります。

クルクミンの効果に期待して、もっとカレーを食べようと思います！

肝臓機能改善→糖尿病、高血圧予防

ターメリックは、日本語ではウコンですが、ウコンと言えば「肝臓によい」というのはでも有名な話ですよね。

これはターメリックの黄色成分クルクミンのなせるわざ。

アルコールが肝臓で分解されるとできるアセトアルデヒドの分解スピードを、クルクミンが速めてくれるため、二日酔いに効果を発揮してくれるというわけです。

さらに、クルクミンは胆汁の分泌を活発にし、肝機能の改善効果もあるとされています。

「胆汁の分泌」の促進は肝臓だけでなく、脂肪乳化、タンパク質分解の助けとなります。その結果、脂肪が腸で吸収されやすくなって余計なコレストロールが効率よく体外に排出されます。これは糖尿病や高血圧の予防につながります。

実際、ある試験ではクルクミンが血中グルコースを減らすことが示唆されており、同時に研究者たちは糖尿病を防ぐ働きをする可能性を確認しています。他の実験でも、ターメリックのサプリメントで血糖値が安定したことが示唆される結果が得られています。

中国で行われた13年もの長期にわたる研究では、クルクミンはインスリン感受性を高く改善し、高い血糖値に積極的な効果が確認されたと報告しています。ただしこれは動物を使った試験で、ヒトに対しての効果は未確認のようです。

参考）healthline hindawi

鎮痛効果

2009年には、クルクミンが代表的な鎮痛剤イブプロフェンと同じくらいの鎮痛効果があるという研究結果が発表されています。

ただし、1日に800から1,000mgものクルクミンが必要ですので、ウコンパウダーからとるよりはサプリメントがよいかもしれません。

香子

関節痛をクルクミンで緩和するなら1日に1,000 mgは摂取が必要とも言われているので、ターメリックのサプリメントがよいですね。ただし、血液凝固を引き起こす可能性もあるのでお医者様に相談しながらがおススメです。

歯周病にも

ひと昔前は、歯周病というと「不潔なおじさんがなる病気」のイメージでしたが、現在は、65歳未満人でも15%前後が歯周関連の自覚症状があるそうです。

大阪歯科大学とSARAYAという企業の共同研究では、クルクミンが歯周病菌の親分格の菌ポルフィロモナス・ジンジバリス（Pｇ菌）の増殖・バイオフィルム形成を抑えるという実験結果が得られています。
つまり、歯周病予防にもターメリックは効き目が期待できるということですね！

血管の健康からのカラダ全体

血管内皮という細胞があるそうなのですが、これが血管緊張、血液凝固、炎症を調節を調整してます。この細胞がダメージを受けると動脈硬化のリスクが増えたり、その結果高血圧が進行します。
そのためこの内皮の健康を保つことは健康のために大切なこと。
残念なことに血管内皮機能は年齢とともに低下するので、心血管疾患のリスクは年を取ると増えるそうなんです。

ターメリックの色の主成分クルクミンが内皮機能の改善に役立つのではないかということで、多くの実験がされています。

例えば閉経後の女性を被検者としてクルクミンを8週間摂取してもらい有酸素運動もする実験がありますが、内皮機能の改善が見られたそうです。
参考）J Global

内皮機能は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満によってダメージを起こされます。ターメリックが内皮機能を改善すれば、血圧を低下することも確認されています。まだまだ研究が進められています。

抗がん剤スパイス

先の血管内皮へのクルクミンの働きは、血管新生の動きも抑制する可能性があるそうです。
血管新生は、新しい血管が作られることなんですが、わたしたちが怪我をしてできた傷が治るときなどに起きます。そういった特定の時以外は血管新生はされないように制御されています。ところがこの制御ができなくなるの病気の一つ”がん”なんだそうです。

ターメリックのクルクミンが内皮機能を抑制することが確認される実験があることから、ターメリックが抗がんへの可能性がうたわれています。

動物実験や臨床試験も数多く発表されており、抗ガン効果が期待されています。また、抗ガン治療の化学療法とクルクミンを併用したジョンズホプキンズ大学の調査では、化学療法単独のと比べたときに、薬の効かない腫瘍の改善が見られたと言います。

口腔がん、胃がん、肝臓がん、および大腸がんの動物モデルでは、化学的に誘発されるがんの発症がクルクミンの経口投与で抑制されることがわかっている。APC Min/+マウスは、多数の結腸直腸腺腫（大腸腺腫）というポリープを作ることと結直腸がんのリスクが高いことが特徴の遺伝性疾患であるヒトの家族性大腸腺腫症に似たApc（大腸腺腫症）遺伝子に変異がある。クルクミンの経口投与は、APC Min/+マウスの腸腺腫の発症を抑制することがわかった。対照的に、動物モデルでは乳がんの発症がクルクミンの経口投与で一貫して抑制されたわけではなかった。（Oregon State Univ)

こちらの自費研onlineというサイトでは抗ガン剤としてのクルクミンを研究している方も見つけました。

二人に一人はガンになる時代。期待したいです。