ネパール人の夫と暮らす香子です。母国を離れて日本で暮らす夫のためにスパイス料理を勉強し始め、今ではスパイスを使わない日がない毎日。スパイスは使ってみると料理の幅を広げてくれるだけでなく、なんだか健康度も上がりました。スパイスの良さをもっと知ってほしい!ということでスパイスについて、またその健康効果をご紹介しています。
スパイスと言えばクミン!くらい人気があるスパイスですよね。使いやすいし初心者に向いているスパイスなのでおススメです。
ただお店にいくとパウダータイプとホールタイプがあります。どっちを買うか悩む方にはホールスパイスをおススメします。その理由は健康効果という意味でもあります。
クミンパウダーの特徴
クミンはカレー粉の中心になるスパイスで、独特なエスニックな香りが特徴のスパイスです。市販のものにはクミンパウダーとクミンシードがあります。後者はいわゆる「ホールタイプ」と言って原形のものです。
クミンの独特な香りはムスク系の刺激のある香りです。
ヒトによっては「ワキガっぽい匂い」なんて表現されます(汗)が、そのヒトはクミンパウダーの香りをさしているのではないかと思います。
クミンパウダーもクミンシードも、もちろん同じクミンですが、香りはちょっと違います。パウダーの方がとんがった香りなんですよね。ちょっとキツイ。
クミンシードの特徴
一方で、クミンシードは香り成分の精油が細胞の中にまだ含まれている状態なので、香りが柔らかいです。そしてフライパンなどで乾煎りするとロースト感が出て、ナッツのような香ばしい丸みが加わります。
なお、クミンシードとクミンパウダーは代替が勿論ききますが、量がちょっと違います。一般的には、クミンシード小さじ1=クミンパウダー1/4です。
クミンパウダーに注意が必要
どちらを買ったらいいか悩む方には、ホールのクミンシードをこちらの記事でもおススメしていますが、その理由は香りのよさや保管性からです。
パウダースパイスは、クミンに関わらず、香りが飛びやすいですのでなるべく早く使い切るのがベター。開封して2~3か月で使うのがベストです。短いですよね!一方ホールスパイスは、冷暗に保存すれば数年も香りが持ちます。
でも、ホールのクミンシードをおススメする理由は他にもあるんです。
実はクミンパウダーはアレルギーの原因となる抗原「アレルゲン」を保持してしまうことが多いようです。というのは、クミンシードをパウダーにする工程で使われる機械がナッツなどを扱っていることが多いとか。
ですので、アレルギー持ちの方はクミンパウダーを買う場合は説明をよく読んでください。
ホールのクミンシードは、加工されていませんのでそんな心配もありません!ということで、ホールのクミンシードをおススメする次第です。100均のすり鉢でもあれば半ずりでも口当たりも悪くないクミンパウダーを自家製できますし!
参考)WebMD
クミンの健康効果と注意点
なお、クミンには多くの健康効果が期待されます。
- 豊富な鉄分で貧血や肌荒れに
- AGEsを抑えてアンチエイジング
- 代謝を上げてダイエットに
- 胃腸不調に(便秘、下痢、過敏性腸症候群)
- ビタミンCより強いストレス軽減効果
- 物忘れ、記憶力改善
女性にも男性にもうれしい効能ばかりです。カレーなどにしなくても、ドレッシングなどに使うなどすると、本当にほぼ毎日クミンを使うことになりますよ。健康効果にも期待です。
あとがき
わたしは新大久保のスパイス屋さんでよくスパイスを購入します。その時は、製造過程の注意書きなんてなかったのですが、実はナッツアレルギーがあります。ただ、フレッシュなナッツに対してあって加熱処理されたものは大丈夫。
でも今回のWebMDの記事を見てちょっとドキッとしました。ナッツアレルギーの発作は深刻なものが多そうですし、アレルギー持ちの方はパウダースパイス購入時はお気を付けください!
それでは、また!