ご訪問、ありがとうございます。スパイス香子です。スパイスを毎日のように食べ続けているうちに、いろいろと健康効果があることが分かってきて、情報をまとめています。
この記事ではカルダモンの健康効果についてご紹介してます。
カルダモンは日本ではあまりなじみのないスパイスかもしれませんが、北欧や中東、インド周辺国ではよく登場するスパイスです。花のような甘くエキゾチックな香り。
形状は小さなラグビーボールのようで、皮に包まれた中には12~20ほどのゴマほどの小さな種子が入っており、シネオールというユーカリの香りの元と同じ成分を多く含み、レモンのようなリモネン、フローラルなリナロールなども含んでいて、これら有機化合物が多くの健康効果をもたらせてくれます。
豊富なミネラル、イオン、鉄分
多くのミネラルを含むカルダモン。例えばカリウム、カルシウム、マグネシウムなど、わたしたちの健康に役立つ栄養素が含まれています。
カリウムは、細胞の浸透圧を維持し調整する作用があるので、いわば生命を維持するために不可欠なものです。
消化を促進
チベット医学、アーユルベーダ、中医学の古い文献にもカルダモンの記載があり、太古から薬効を期待して愛された来たスパイスです。
インドでは、泌尿器系の薬用スパイスとして紀元前の書物に記載があるそうです。現代でもアーユルヴェーダで消化を促進する最も安全なスパイスとされ、吐き気止めとしても使われます。
日本ではあまりなじみがないようなのですが、実は漢方薬の一つ。ショウズク(小豆蔲)と呼ばれ、独特の芳香により胃の機能を促進させる生薬(芳香性健胃)です。胃もたれやお腹の張りを解消し、また、消化液の分泌を促して消化を促進する役割です。
抗酸化・抗炎症作用
ユーカリやショウノウのような香りのシネオールが抗炎症作用を持つと言われています。
別の動物を使った実験では、抗酸化作用によって腫瘍の活性を止める効果がみとめられました。人間でも効果があるか研究が進められてます。
肝機能
先述のシネオールは肝機能の改善にも効果があると言われます。
動物による実験の結果では、3カ月間ブラックカルダモンを用いたところ肝機能が改善したことが報告されています。
認知症予防の期待
ライラックのような花の香りテルピネオールには、作動記憶を高める機能があると考えられます。化粧品で有名なファンケル社は20人の男女の被検者による実験で、香りの成分が作動記憶の成績に及ぼす影響を検証しました。
テルピネオールが脳領域の活動を高める効果があるとし、認知症予防に期待できると発表しています。
高血圧を改善
ある調査では高血圧を患ったヒトがカルダモンパウダー3gを毎日摂取したところ、問題のないレベルまで血圧が下がったことが分かりました。これはカルダモンの成分が持つ抗酸化作用によるものと考えられています。
お口の健康
強い香りを持つカルダモン。古代ローマやギリシャでは香料の他、消化促進剤や口臭消しとして使われていた記録が残っています。
アメリカでも、リグレー社が口臭消しのためにカルダモンをチューイングガムに入れて使用しました。しかもこれ、高い香りでごまかすのではなく、カルダモンは消臭作用があることを利用しています。
カルダモンの抗菌機能によって、唾液内の細菌の数を54%減らしたという研究結果があります。別の研究では、カルダモンに虫歯を防ぐ効果もあることも確認されています。
食後にカルダモンの種を噛む習慣はアラブやインドの国ではあるようです。
リラックス効果
カルダモンのさわやかで甘い香りは、気持ちを鎮めてリラックスさせてくれます。また、血液中の抗酸化物質が少なくなったことに起因する鬱症状には、カルダモンの抗酸化作用が働くと言われています。
香りでも、抗酸化作用でもわたしたちをリラックスさせてくれる効果があるなんて、すてきです!
ダイエット効果
胃もたれやお腹の張りを解消し、また、消化液の分泌を促して消化を促進するので、代謝も上がってダイエットに向いているスパイスです。
腰回りが細くなったなんていう研究結果もありますよ。
また動物を使った実験ですが、カルダモンパウダーが肥満気味のラットの腰回りの脂肪を落としたことが報告されています。
ただカルダモンのダイエット効果は、限られた範囲での実験結果しかないため、人間によるさらなる実験が期待されるところです。
あとがき
大好きなカルダモンが栄養素も高いと知って、とてもうれしい限り。未体験の方にも、毎日の暮らしにカルダモンを取り入れていってほしいです。使い方などはこちらにまとめています!
気軽に取り入れるなら紅茶好きならチア(チャイ)がおススメです。
それではまた!
参考)
healthline
NationalLibrary of Medicine
NCBI
NationalLibrary of Medicine
NationalLibrary of Medicine