ブログご訪問ありがとうございます。スパイス香子です。ネパール人の夫と結婚して以来スパイスを使わない日がない生活を送るわたしからスパイス情報をお届けしております。
カレーリーフは日本ではかなりマニアックなスパイスの類になるのではないでしょうか。実はネパール人の夫も知らなかったスパイスです。(お料理上手な義姉は知っていましたが)一方南インド出身の知人によれば、インド南部の方では超メジャー級のスパイスでパクチーくらい一般的だそうです。名前からしてカレーに使えそうですが…!
科名 | ミカン科 |
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原産地 | インド |
利用部位 | 葉 |
別名 | 大葉月橘、南洋山椒 |
香り | 叩くとカレーっぽい香りが出ます |
カレーリーフは複雑なスパイシーな香り
カレーリーフはカレーツリーという樹の葉っぱでカレーのようなスパイシーな香理を持っています。少しきな臭い、硫黄のような刺激臭もあり少しツンともしますが、ミカン科なので少し柑橘系清涼感もあります。
特に南インドやスリランカで多用されるスパイスでカレーだけでなく、いろいろな料理に愛用されています。
日本ではなかなかフレッシュタイプにお目見えすることはできないかもしれませんが、以前、新大久保に行ったときラッキーなことに手に入れることができました!
光沢のある葉っぱで、結構しっかりしています。葉っぱはベイリーフより少し小さいくらいで、山椒の葉っぱに似ていると言えば似ています。
フレッシュなカレーリーフはいわゆる「スタータースパイスです」。
カレーリーフの香りの引き出し方
フレッシュなカレーリーフが手に入ったら
運よくフレッシュなカレーリーフが手に入ったら、調理の直前に枝から葉っぱをむしり、少し手で揉んでから、油でテンパリングして香りを引き出すのがおススメの使い方です。
クミンなどと一緒に油で加熱すると、カレーを想像させるスパイシーな香りを引き出すことができますよ。
または、途中で投入してもよいです。南インド風カレーのレシピでは煮込むときに投入してます。
上のレシピでは途中で投入していますが、テンパリングで使ったものをテンパリングの後取り出して、後半に追加するのもおススメです。こうすると柑橘系の香りが飛びきりません。
ドライタイプのカレーリーフの場合は
ドライタイプも同じように使えるのですが、香りがかなり飛んでしまっています。残念。
そのため、ドライタイプはフレッシュの2から3倍の量が必要です。
ドライタイプもテンパリングに使うことができます。ドライタイプの場合は粉末に近いくらい細かくもみほぐしてから使うのがおススメです。
また、香りが飛びやすいので、仕上げの段階でも再度加えます。
フレッシュなカレーリーフの保存方法
運よくフレッシュなカレーリーフが手に入ったら、せっかくなので、長く保管して楽しみたい。そこで知人のインド人に効いた方法をご紹介します。この方法で2週間持ちました。
冷蔵庫で保存
ご紹介するのは冷蔵庫で保存する方法です。
1、まずは軽く洗ったら、水気を拭き取って枝から葉っぱをとります。
2、キッチンペーパーで挟みます。
3、フタの閉まる容器に入れてフタをしっかり閉じたら完成!冷蔵庫に入れます。
冷凍庫で保存
カレーリーフの保存は冷凍しても問題ありませんし、無期限に持つと言われています。ただし水っぽくならないよう、オイルを絡ませてジップアップに入れて密封しましょう!
カレーリーフの効能
カレーリーフは実はとても健康的な食べ物でもあります。
リナロール、α-テルピネン、ミルセンなど天然の有機化合物を含んでいて、これらによって抗酸化作用があると考えられます。抗酸化作用はカラダをいろいろな病気から守ってくれる効果が期待できますから、うれしい限り!その他次のような健康効果が期待されます。
- 心臓疾患のリスクファクターを抑える
- 神経を保護しアルツハイマーを予防する
- ガンを予防する
- 血糖値を抑える
- 痛みを抑える
- 抗炎症作用を持つ
カレーリーフの使い方
名前がカレーリーフだけに、カレーに使いたくなるのですが、名前にとらわれずいろいろな料理に使うことができますよ!
スパイシーな炒めものにする
シンプルな野菜ピーマンやナスやオクラなどを炒めるときに使います。クミンをテンパリングしてカレーリーフも加えて炒め、野菜を炒めたら、最後に少し加えて仕上げます。
肉のマリネードにする
ヨーグルトにすりおろしたニンニク、ちぎったカレーリーフも加えて、肉に揉みこんでマリネードしてからローストすると、風味豊かに仕上がります。
ベイリーフの代わりに
ベイリーフの代替に使うこともできます。例えばトマトソースを作るときに入れたりするのもおススメです。
あとがき
なかなかインパクトのある名前のカレーリーフ!