ブログご訪問ありがとうございます。スパイス香子です。ネパール人の夫と結婚して以来スパイスを使わない日がない生活を送るわたしからスパイス情報をお届けしております。
食後に口に入れて噛めば、ミンティアのように口直しになるキャラウエイシードは甘みと清涼感、辛みもある魅力的なスパイスです。アジアよりはヨーロッパのスパイスでハーブのような風味かもしれません。淡泊な料理にアクセントを加えるので、自由に使ってみたいスパイスです。
科名 | セリ科 |
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原産地 | ヨーロッパ、西アジア |
利用部位 | 種子(植物学上は果実) |
別名 | カルワイシード、キュンメル、姫茴香(ヒメウイキョウ) |
香り | 清涼感があり、ほのかな甘みと苦味 |
複雑な甘い香りのキャラウエイシード
キャラウエイは、ドイツ料理のザワークラウトの香りづけというとご存じの方も多いでしょうか。他にはキュンメルというオランダのハーブリキュールにも使われています。
同じセリ科のアニスシードを思わせる甘みとメンソールのような清涼感があります。
加えてライ麦のような香ばしさとピリッとした辛味もあり、なんとも深みのある香りです。
香り成分はS-カルボン、リモネン、サビネン。リモネンは、聞き覚えがある方も多いのでは?そう、ミカンなど柑橘系の皮に豊富に含まれる成分です。サビネンはコショウの辛味成分です。
実は食品だけでなくマウスウォッシュに使われたり、香水や化粧品に使われることもあり、インドでは石鹸の香料にも使われています。
キャラウェイと似たスパイス
同じセリ科のこのスパイスのクミン、フェンネルシードは、一見キャラウエイにそっくりなんですよね。でも香りは結構違いますよ。違いをご紹介します。
キャラウェイとクミンの違い
キャラウェイとクミンは本当によく似ているので、実際、混合されているときがあります。
クミンはカレーの香りといってもいいくらい独特のカレー香がします。かといってカレー以外にも使うことができる活用範囲の広いスパイスで、使うとインド風、アラブ風、メキシコ風と世界中の料理を作ることができます。
でも両者を比較すると、キャラウエイの方がクミンよりも心持大きく、種皮に五条の縦筋がくっきりと入っていて、色も濃い茶色です。
そして肝心の香りは全く違って、クミンは辛味がありキャラウエイが持つような甘みはありません。クミンはそのまま口に含むと決して美味しいとは言えないですが、キャラウエイは口直しにいい風味です。
キャラウェイ(姫茴香)とフェンネル(茴香)の違い
フェンネルシードもキャラウェイによく似ている気がします。でも、並べてみると、結構違ってます。
フェンネルの方が大きく緑色。口に含むとフェンネルシードの方が繊維質がを感じます。両方とも和名を持っていて、フェンネルは茴香(ウイキョウ)で、キャラウェイは姫茴香。キャラウエイがフェンネルと見た目が似ているけど、小粒なことで”姫”と付けらたそうです。
【フェンネルシード】カレー以外の使い方やホールから作るフェンネルパウダーについて
ホールタイプのキャラウェイはすりつぶす
パウダータイプのキャラウエイは風味がすぐに損なわれてしまいます。そこで、ホールタイプを購入して使うときにつぶしたり挽いたりするのがおススメ。
レシピに登場するキャラウェイはホールタイプが多いと思いますが、強く香りを出したければ、すり鉢で挽いて使うとよいです。その場合、ホールタイプのキャラウエイ小さじ1に対して、粉末にしたものであれば小さじ3/4でよいでしょう。
使い方のコツ・お料理例
乾煎りして重厚な香りを引き出す
キャラウェイの使い方で一番の調理方法は乾煎り。加熱することで、ライ麦のような香ばしさが出ます。同時に苦味も強まりますが、この苦味が大人の風味でおいしいんです!
乾煎りする方法は、油を引かないフライパンにキャラウエイシードを入れて、2~3分揺らしながら炒るだけ!
キャベツ料理
キャラウェイはドイツのキャベツ料理のザワークラフトに使われます。ザワークラフトを作るのは大変ですが、バターでキャベツを炒めて乾煎りしたキャラウェイをすり鉢で擦って振りかけてもおいしいですよ。
乳製品、チーズに混ぜて
乾煎りしたキャラウエイをクリームチーズに混ぜてみてください。クラッカーに乗せればいつもよりオシャレなワインのお供の出来上がり。
チーズをのせたグラタンなどに振りかけても、いつもと一味違っておいしくなります。
焼き菓子に入れて
ドイツ風パンを作るときも生地に混ぜ込んで焼くと香ばしさが増します。
焼き上がり前に表面に振りかけても。
また、キャラウエイのピリッとした風味は、甘いお菓子にも合います。クッキーやパン、ケーキに入れても合いますよ。
【レシピ】砂糖控えめ大人のスパイスケーキ!炊飯器で超簡単(60分(40分は待ち時間))
あとがき
いかがでしたか?
キャラウエイ、わたしは本当に大好きで!お気に入りはクリームチーズに混ぜてトーストに塗る方法です。甘みと香ばしさが同居するので、甘いものにも食事系にも合うし、万能!です。
それでは、また!