ネパール人の夫と暮らす香子です。ご訪問ありがとうございます!
マスタードに関わらずアブラナ科の野菜は、摂取量が多いほど死亡リスクが減少することが確認された追跡調査があります。それも健康に害しかない喫煙慣習の有無にかかわらずですよ!これはすごいことですよね。
そんなアブラナ科の代表ともいえるマスタードの効能をご紹介します。
抗酸化・抗菌作用で老化を抑える
マスタードの健康効果はまさに、その辛み成分にあります。マスタードを水やぬるま湯で練ると辛くなりますけど、あれはシニグリンという成分によるもの。
そしてこの成分がマスタードの効能を司っていて、抗酸化、抗菌作用を持ちます!
抗酸化物質は、活性酸素の生産を抑制するので、カラダの老化や病気の予防につながります。
糖尿病や心臓疾患などを予防する
マスタードは、カロテノイドやメチル化フラボノールのイソラムネチン、天然フラボノイドのケンペロールなども豊富に含んでいます。
こうした成分は先の抗酸化物質とともに、わたしたちを糖尿病や心臓疾患から守ってくれるかもしれないことが調査によってわかっています!
ガンの予防
シニグリンに加えて、マスタードは辛味成分グルコシノレートを含みます(これ自体には辛みはありません。すりおろされるとミロシナーゼという他の成分と混じることで、辛み成分イソチオシアネートが出てきます。)
この辛味成分イソチオシアネートもパワフル。特に近年ガンを防ぐ効果が報告されています。
例えば、発ガン物質を解毒する酵素の働きを高めることが確認されたりしています。また、試験管内での調査や動物を使った実験に留まりますが、膀胱ガンや大腸ガンの増殖を抑えたことが報告されており、期待の高まるところです。
喉痛や扁桃腺の腫れ、頭痛に塗布して
マスタードはインド周辺国の伝統医療のアーユルヴェーダでも、強力な抗菌作用、去痰作用、興奮刺激作用の用途で登場します。
そして口から摂取するだけじゃなく、塗布しても使われちゃうんです!
ここでは使い方を3つご紹介します。
- 頭痛のときに、水を加えて擦ったマスタードペーストを前頭に塗る
- 扁桃腺が腫れたときには、小さじレモン汁1を小さじ1のマスタードに加えて擦ったものを、喉の部分に塗布する
カラダを温めるので温活に
マスタードは、漢方では温める生薬として利用されます。
漢方のもとになっている中医学の古文書『本草綱目』では、「能く肺に入り、温は能く発散する、故に気を利し、痰を割し、中を温め、胃を開き、痛を散じ、腫を消し、悪を避ける効力がある」と記載があります。
カラダを温めることで、肺の動きを促し、去痰し、胃もたれや食欲不振などにもよく、また、痛みに効くということですね。
筋肉疲労の緩和
漢方で「痛みに効く」生薬とされてることはご紹介しましたが、マスタードは筋肉のけいれんを抑えると言われています。
残念ながら科学的にはエビデンスがもう少し必要と言ったところです。小規模な実験の報告のみ見つけられました。でも、人間で行ってる実験ですので、期待の持てるところではあります。
実験の内容は9人の被験者に2時間のワークアウトの後マスタードを摂取してもらったところ、電解質の喪失が抑えられたというもの。
イソチオシアネートという成分が、脚の引きつりなどを抑えると考えられています。
肌荒れを改善し美肌に☆彡
マスタードシードの抗炎症作用によって皮膚の病気も抑えるかもしれません。動物を使った実験ですが、マスタードシードを使う食事によって、免疫の異常により皮膚が炎症を起こす乾癬(かんせん)という皮膚病が抑えられたと報告されています。
乾癬は日本には約43万~56万人もの患者がいるそうで皮膚が赤く盛り上がってきたりする症状がある病気です。欧米に比べれば、日本の人口に占める患者数割合は低いそうですが、近年、増加傾向にあるそうです。
また、何かに触ってアレルギーで起きる接触性皮膚炎にもマスタードは効くかもしれません。これも動物を使った実験によるものです。
皮膚炎を誘発する薬を塗布されたラットたちは、3週間の間マスタードシードを使った食事を摂るグループと取らないグループに分けられました。するとマスタードシードを含む食事を与えられたグループでアレルギー炎症の治癒が見られたということです。
余ったマスタードシード(パウダー)はパックに!
マスタードはビタミンEも含むし、抗菌作用もあるということで、パックもできちゃいます。
ただし刺激があるので髪の毛用のパックが無難かもしれません…。
【マスタードヘアパック レシピ】
次の割合で使い大量に合わせて調整してください。
- マスタードパウダー…小さじ1
- ハチミツ…小さじ1
- オリーブオイル…小さじ1
- お湯…小さじ1
全部混ぜて、肌にのせ15分~20分したら、洗い落とします。
マスタードシードを使ったレシピ
【レシピ】粒マスタードで作るクリーミーで辛くない魚介スパイスカレー|スパイス香子の医食同源 (setyukoblog.com)
マスタードはホットドックとか…ハニーマスタードくらいのレシピのイメージかもしれませんが、スパイスカレーに使って、ワンランクアップの特別メニューを作ることもできますよ!
ぜひお試しください ^^
その他、ドレッシングにも活躍します。乳化成分が効果的な働きをします。
あとがき
マスタードって辛いだけじゃなくて、カラダに良いこともたくさん。辛くする目的でなければ、こちらの記事でご紹介しているアチャールなどでマスタードを取り入れてみてください。甘みのあるナッツのような味で栄養効果もゲット!
それでは、また!