スパイス別健康効果

【ナツメグ7つの効能】免疫アップや気分の落ち込みやアルツハイマーの改善などにも

ネパール人の夫と暮らす香子です。スパイスを日常的に摂るようになって料理の幅が広がっただけでなく、健康度も上がりました!そこでスパイスのご紹介をしています。普段は会社員ですが、ネパールの家族や本、信用できる大学のホームページなどから情報を収集しております。

ナツメグはウッディで濃厚な温かい香りのようでいて、カルダモンのようなフローラルな香り、クローブに似た強い刺激もあり、全体を表現すると…エキゾチックで甘い豊かな香りで、複雑な香りを持つスパイスす。
肉の臭み消しとして有名ですが、乳製品や卵を使った料理や果物を使ったデザートやドリンクにも向いています。
そのナツメグは健康効果がいろいろ期待されます。その一方で、摂りすぎには注意した方がよいスパイスです。特にお子さんがいる場合は注意が必要です。

カラダを温める

ナツメグは漢方では生薬「ニクズク」として登場します。

血行を促進して冷え性を改善する生薬です。また、冷えに起因した腹痛など胃腸の不調に良いとされ、下痢や便秘にも良いとされます。

母乳の分泌促進にも良いと言われます。

抗酸化作用

誰もが避けることができない老化を始め、ガンや心臓病、そのほか脳卒中や糖尿病などの生活習慣病には活性酸素が関係することは、最近よく知られています。
活性酸素を消去するのが抗酸化物質。生活習慣病の予防には、活性酸素を減らすビタミンCとE、カテキンなどのポリフェノールなどがあります。

小さくてコロンと可愛げなナツメグは、豊富な抗酸化物質を含んでおり、その効果は実験で確認されています。

例えば、ある実験では酸化ストレスにさらされたラットにナツメグを与えたところ、与えなかったラットでは細胞にかなりのダメージがあったのに対して、そのような影響を受けなかったことが報告されています。

ネズリー
ネズリー
加齢による様々な症状やガンや心臓疾患、肝疾患などの病気にもよい効果が期待できます。

また、ナツメグの活性酸素を科学的に検証した実験でも、その効果は確認されています。ただし、まだ人間での検証は十分ではありません。これからの研究を期待したいところですね!

参考)NCBI J-Stage

 

抗炎症作用

「慢性炎症」ってご存じですか?これまた老化やガン、生活習慣病の疾患に共通する原因となると考えられています。最近ではアルツハイマーにも密接にかかわっていることが分かってきています。
慢性炎症は内臓などで炎症が発生し、長期間にわたって緩やかに進行するものです。
例えば肥満。肥満で脂肪細胞に慢性炎症が起きると、その炎症は各臓器に影響し合って、正しく機能しなくなります。

参考)健康産業新聞

ナツメグは抗炎症作用にも長けていることが分かっています!

これも動物実験ですが、炎症を起こすように薬剤を注入されたラットに、ナツメグの精油を与えました。すると炎症による痛みや関節の腫れが明らかに抑えられました。

 

男性機能の強化

実はナツメグはイスラム圏の伝統医学の「ユナニ医学」で、性欲を高める媚薬としての歴史を持っています。現代医学でも、この効果について科学的な検証が進められています。

動物を使った実験でですが、大量摂取させたオスのラットやネズミは、摂取していないオスに比べ、明らかに繁殖活動を盛んにおこなったことが分かっています。
これはオイノゲールの血管拡張作用と筋弛緩剤作用によるものが大きいのではと考えられています。

ただし、残念ながらエビデンスとしては十分ではなく、動物でも人間でも、更なる研究が必要だそうです。

同じオイノゲールを含むスパイスとしては、クローブも男性の精力持続のための塗布薬に使われていたりしてます。

【クローブ効能8つ】性欲増進など驚くべき幅広い効能!ただしサプリや過剰摂取には要注意クローブは強く甘い刺激臭が特徴のインドネシア原産のスパイスで、「歯医者さんの匂い」に例えられるし、実際に歯科医療にも利用されています。そのくらい抗酸化作用が高く、成分のオイノゲールのおかげと考えられます。肝臓や骨の健康、さらには最近ではガンにも効果が期待されているスーパーフード。だからと言って過剰摂取しないよう気をつけて下さいね。...

Drugs.com  NCBI

 

気分の落ち込みに(催淫効果)

ナツメグは民間医療では、気分を上げるのに使われてきた歴史があります。
実は、13世紀頃までのヨーロッパではこの作用を利用して、いわゆるドラッグのようにナツメグを扱っていたと言われています。

香子
香子
ナツメグハイなんていう言葉もあるんですよ。

ナツメグの香りの主な成分、ミリスチシンというフェニルプロペンは、脳の中枢神経系に作用して、真剣伝達物質のノルアドレナリンを強め、結果、心拍数を上げ、交感神経系に作用するなどすると考えられています。

 

香子
香子
ですので、摂りすぎると眩暈や吐き気などを引き起こす可能性があるので、注意が必要です。

アルツハイマーの改善

ハーバード大学によれば、アルツハイマー病のヒトがナツメグを摂取したことで、認知機能の低下が遅くなったり、脳卒中による脳組織の修復を促すと考えられる例が報告されているそうです。

参考)Harvard Health Publish

 

睡眠の質を上げるかも?!

ナツメグは睡眠の長さと質を改善すると言われています。ただし、これについては科学的なエビデンスの記事は見つけられませんでした。

ナツメグが睡眠を改善するというのはインドやその周辺国の伝統医療アーユルヴェーダで言われてきたことで、寝る前にホットミルクにナツメグパウダーを一つまみ入れて飲むと良いとされます。

 

参考)WebMD

ミントよりも強い冷却効果

これは健康効果というところでもないのですが、ナツメグは全体として甘い香りが禿頭的ですが、実はミントよりもつよいメントールのようなすっきりとした冷却効果があります。

冷却と言っても実際冷たくするのではなくて、わたしたちが冷たく感じるというものです(メントールもそうですね)

ナツメグが含むネオリグナンという成分はメントールよりもずっとずっと強い冷却効果があることが近年確認されています。そのうち歯磨き粉にナツメグタイプなんてのも出てくるかもしれませんね。

c&ce

 

【ナツメグ・メース】甘く濃厚な風味の使い方と注意点ナツメグはハンバーグのイメージかもしれませんが、牛乳や卵を使った料理、スイーツとも相性が良いです。ただし、使う量には非常に注意が必要です。実は13世紀頃のヨーロッパではドラッグのように使われていた歴史があるのです。...

 

あとがき

ハンバーグのレシピに登場することの多いナツメグはご紹介したように、健康効果も期待できるうれしい存在。香りもよいし、どくとくな風味でいろいろな料理に隠し味として使うこともできます。

ただし気に入ったからと言って、沢山使うのは注意が必要ですよ!

それでは、また!