ブログご訪問ありがとうございます。スパイス香子です。ネパール人の夫と結婚して以来スパイスを使わない日がない生活を送るわたしからスパイス情報をお届けしております。
最近人気のチャイの香りづけにも使われてるカルダモン。「香りの女王」とも呼ばれる香り高いスパイスで緑色のさやに包まれた種子を使います。この黒バージョンがブラックカルダモンですが、全く違うもので属する植物(親戚ではありますが)も違うし、大きさも香りも違います。
ブラックカルダモンはガラムマサラに使われる定番スパイス。手に入ったらぜひ自家製ガラムマサラを作ってみましょう!良い香りでしょ~~~!!自分で作るミックススパイスは愛情が沸いて、お料理がますます楽しくなりますよ。
原産地 | ネパール、中国(ヒマラヤ山脈東部) |
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利用部位 | 種子と果実(さや) |
別名 | グレイターカルダモン、ブラウンカルダモン、黒い黄金、ウィングドカルダモン |
香り | スモーキー |
グリーンカルダモンとブラックカルダモンはどう違う?
形の違い
ブラックカルダモンは、グリーンカルダモンの3倍ほど大きいです。色は、実際は黒ではなく、ブラウンです。グリーンカルダモンと同じでさやに包まれており、さやはザラザラし、シワが寄っています。
さやを割るとグリーンカルダモンと同じく、小さな黒い種が入っています。
香りの違い
グリーンカルダモンの香りのほとんどは、さやの中の種子にあります。シネオールという化合物が含まれています。
ブラックカルダモンの種子もシネオールを含みますが、全体としては強いスモーキーな香りです。というのも加工工程では、ブラックカルダモンはさやごと窯の中で直火で1日~3日間もかけて乾燥します。これによってスモーキーでウッディな香りになります。
ブラックカルダモンの香りの引き出し方
ホールのさやをすり鉢で少しつぶすか、叩いて平らにするなどして種子を少し出して乾炒りすると、ナッツのようなロースト風味がでます。
ガラムマサラを作ってみる!
インド地方のミックススパイスの代表と言えば思いつくのはガラムマサラですよね?
「ガラム」は「熱い」という意味です。ブラックカルダモンも温かい香りの持ち主として、ガラムマサラに使われます。
ガラムマサラの材料
ガラムマサラは、大きく3つの種類のスパイスを使います。
1、土っぽい香りのスパイス
2、スモーキーな香りのスパイス
3、香り高いスパイス
1、土っぽい香り
- コリアンダーシード…1カップ
- クミンシード…小さじ4
2、スモーキーな香り
- カシアシナモン‥‥1スティック
- ベイリーフ‥‥2枚
- ブラックカルダモン…3粒
3、香り高いスパイス
- グリーンカルダモン…8粒
- クローブ…8個
- スターアニス…1個
- メース…2枚
- ナツメグ…1/8
ガラムマサラの作り方
1、ベイリーフには切れ目を入れてナツメグをすり下ろします。
2、フライパンで乾煎りします。中火で5分くらい香りが立ってきたら火を止めます。
3、粗熱を取ります。
4、グラインダーなどで粉にします。
あとがき
作ったガラムマサラは、パウダースパイスなので香りが飛びやすいですので、密閉できる容器に入れて冷暗所に保存してくださいね。
ガラムマサラはフィニッシュスパイスなので、料理の仕上げに香りを追加するために入れて少しだけ加熱して使うことができて便利です。