カレーのルーツと言えばインド文化圏の、インド、ネパール、スリランカ‥‥が思い当たりますが、そうした「インド文化圏では毎日カレーを食べているのか」という素朴な疑問に、夫のネパールでの1日の食事をご紹介しつつ、お答えしましょう。
ネパールの一般家庭の1日の食事風景
これはある日の食事風景です。朝は起きるとすぐ朝ごはんではなくて、みんな紅茶を飲んで、ゆっくり過ごします。1時間くらいしてから朝ごはん。
朝ごはん 8:30
自家製ロティと目玉焼きとダル
ロティは、全粒粉を使った無発酵のパンのようなもの。家のガスで直に焼いて作ります。(作ってるところ写真にとればよかった)
いつかわたしも、あんなふうに作れるようになりたいものです。奥にあるのはロティ用の容器。朝作っておいて、お昼に食べるとかの時に使います。
ちなみに、ダイエット中の女子は、お米ではなくロティを中心に食べてました。
昼ごはん 2:00
この日は、スパイスオムレツと昨晩のカレー
オムレツにもクミンなどスパイスを使って作ります。
卵は1個から売っていて、使うときに近所のお店から調達してくるので新鮮。
夕ごはん 7:30
ダル(豆カレー)、カリフラワーとポテトのカレー、キーマカレー
カリフラワーが日本に比べてお手頃価格で感動的。そんなためかカリフラワーとポテトは家庭料理としてよく使われます。
以上は、ある日の食卓でしたが、だいたいカレーが出て来てます。
毎日カレーでも飽きないの?
他の日の食卓をランダムに並べてみます。
ということで、だいたい、カレーですね。
日本で「毎日カレー食べます」っていうと、「飽きそうだな~」って思うと思いますよね。
飽きません!
ご覧の通り、ネパールでは”カレー”といっても、いろいろなタイプがあるんです。ただ、一部は見た目が皆さんが思い浮かべるカレーと違っているのではないでしょうか。最後の写真のお料理はどこに”カレー”のソースがあるの?と思うヒトもいるかもしれません。
こうなってくると「“カレー”とは、何を指すのか?」という疑問に行き当たります。
ネパールの”カレー”は「タルカリ」である
ネパール現地では、わたしたちが「カレー」と呼んでいるものは「タルカリ」というコトバで表されます。外国人に紹介するとき、ネパールのヒトはタルカリを「Curry(カレー)」というコトバを使って説明します。
なので、先の写真のものはすべて「カレー」であることは確かなんですが、わたしたち日本人が思うようなカレーソース?シチューのような水気の具合によって3種類あると考えられます。
タルカリの種類
- 日本のカレーとまではいかないもののカレーソースがあるタイプ
- かなり濃いグレイビーなカレーソースがあるタイプ
- カレーソースがないタイプ
水気があるのと、ちょっとあるのと、ないのと…、結局、料理の全タイプでは‥?!
つ・ま・り、「タルカリ」は「おかず全般」を意味するに等しいのです。
そして、おかずを作るのに、”スパイス”が使われているので”カレー”に等しい料理とされているわけです。
ただ、お醤油ですと味が一定ですが、スパイスは千差万別の風味を出すことができるし、市販ルーなどは売っていません。なので、「毎日カレー」でも飽きません!
「ご飯」は”ダルバート”である
ところで、ネパール人に「ネパールのヒトは毎日何を食べますか?」と聞くと、「タルカリ」とは答えません。
「ダルバートだよ」
と言うんです。
ダルバートは、「ダル」と「バート」の2つの単語からできたコトバ。
狭義には「豆スープ(カレー)+ご飯」です。
広義には、その二つの料理以外に、アチャール(漬物)、タルカリ(おかず)を指します。
(左から、瓶の中にアチャール、3つのタルカリ、下のものがダル、右手がご飯)
これって、日本語の「ごはん」と同じです。「ごはん」も狭義は「ご飯」、広義には「ごはん+汁物+おかず+お漬物」など全般を指しますもんね。
あとがき
結論、ほぼ毎食カレーを食べるネパール!インドも同じです。ただ、日本のカレーとはまるで違う作りなんですよね。なぜなんでしょうね…?!
それは、カレーの歴史と関係しています。日本のカレーは‥‥▲%♯◎▽!☆…!
ということでw、こちらの記事ご覧くださいませ。